下津井鷲羽山からの眺望景観(岡山県倉敷市)
倉敷南部の下津井(しもつい)地区の東部にある海抜133mの鷲羽山(わしゅうざん)山頂からは大小50余りの多島美と雄大な瀬戸大橋(1988年供用開始)の姿を眼下に見渡すことができる。先端技術による建造物(瀬戸大橋)が、自然景観の価値(瀬戸内海の多島美)を損なうことなく、両者のコントラストによって、新しい景観美が構成される先駆的事例である。 [地図]
地域:近畿・中国・四国
倉敷南部の下津井(しもつい)地区の東部にある海抜133mの鷲羽山(わしゅうざん)山頂からは大小50余りの多島美と雄大な瀬戸大橋(1988年供用開始)の姿を眼下に見渡すことができる。先端技術による建造物(瀬戸大橋)が、自然景観の価値(瀬戸内海の多島美)を損なうことなく、両者のコントラストによって、新しい景観美が構成される先駆的事例である。 [地図]
地域:近畿・中国・四国
毛無山(けなしやま・けなしがせん)の296haの森林。樹齢100年前後の天然のブナ林が中心である。日本海側と太平洋側のブナ林の両方の特徴を持つ。たたら製鉄用樹木の伐採により、二次林が見られる。中国地方におけるまとまったブナ林として生態学的に希少である。 [地図]
地域:近畿・中国・四国
江戸時代に栄えた本瓦葺塗屋造りの町家と土蔵造りの蔵を中心とする町並み。白色漆喰仕上げになまこ壁のコントラストが特徴的で、景観の中核は倉敷川の水と緑で構成されている。町家を改修した店舗が活発に展開されている。中核をなす倉敷川の水と緑が、町並みを構成する優れた意匠の建物と相俟って、傑出した景観美を構成している。さらに、古い建物がそのまま店舗などに活かされており、現代生活との融合の観点からも評価できる。 [地図]
地域:近畿・中国・四国
鬼ノ城(きのじょう)は国内最大級(約30ha)の古代の朝鮮式山城と言われる。7世紀後半と推定。古代の瀬戸内海の主要航路があったと言われる「吉備の穴海」(現在の岡山平野の一部)を一望できる。桃太郎伝説の元になったと言われる温羅(うら)伝説の舞台とされるが、未解明の点が多い。岡山平野を眼下にとらえつつ、門(復元)や土塁(修復)、石垣などを巡る景観は傑出している。また、古代日本の歴史を地方の視点から探究する場としても貴重である。 [地図]
地域:近畿・中国・四国
瀬戸内海国立公園のほぼ中央に位置する笠岡諸島のひとつ。面積約2.96k㎡の島の各所に花崗岩が露出する。中央部には標高130m~170mの峰々が連なっており、頂上からは花崗岩の岩肌の白さと海・空の青さ、木々の緑、家並みが織りなす独特の景観を望むことができる。花崗岩(白)と海(青)と山(緑)のコントラストが美しく、岡山県における瀬戸内海の多島美のひとつの典型として評価される。(かさおかしょとうしらいしじま) [地図]
地域:近畿・中国・四国