ウトナイ緑地(苫小牧市)

ウトナイ緑地ウトナイ緑地は、ウトナイ湖を含む都市緑地である。ウトナイ湖には、タヌキモやヒシなどの水生植物群落が見られ、周辺にはマコモやヨシの群落、ハンノキ林が広がる。マガンやハクチョウなどの渡り鳥の中継地ともなっており、250種以上の鳥類が確認されている。1981年(昭和56年)に日本野鳥の会によって日本初のバードサンクチュアリに指定され、1982年(昭和57年)には国指定鳥獣保護区(集団渡来地)に、1991年(平成3年)には日本で4番目のラムサール条約登録湿地となった。ウトナイ湖周辺は乾燥化により、生態系の変化がみられるようになったことから、ウトナイ湖を管理する北海道は、1998年(平成5年)から湖水の流出量の調整を行い、乾燥化の進行をコントロールする試みを行うなどの取り組みが行われている。