釧路湿原国立公園(釧路市、標茶町、鶴居村、釧路町)

釧路湿原国立公園釧路湿原国立公園は、釧路川とその支流を抱く日本最大の釧路湿原及び湿原を取り囲む丘陵地からなり、国の特別天然記念物のタンチョウをはじめ多くの動植物の貴重な生育地、生息地となっている。1980年(昭和55年)に、湿原の価値が国際的に認められ、日本初のラムサール条約登録湿地となり、1987年(昭和62年)には湿原を主な保護対象とする初の国立公園に指定された。湿原を中心とする国立公園の誕生は、かつて「不毛の大地」と呼ばれた湿原の自然環境に対する価値が、地域の活動を通して見出された結果、日本の国立公園史に新たな歴史を刻んだ出来事といえる。また、自然再生推進法に基づき、地域住民、関係団体や行政機関などが連携した、旧川蛇行復元事業、森林再生などの他、市民参加を積極的に推進する仕組み作りをするなど釧路湿原の保全・再生に向けた取り組みを進めている。