山下公園(横浜市中区)

山下公園関東大震災後の震災復興公園のひとつである。数多くの記念碑や昭和12年寄贈のインド水塔などに特徴をもつ。震災の瓦礫を埋め立てて造成した震災復興公園であり日本初の臨海公園として当時の原形もとどめており歴史的価値が高い。日本大通り、横浜公園との一体的価値も有する。国指定登録記念物となっている。 [地図]

代々木公園(東京都渋谷区)

代々木公園1964年に開催された東京オリンピックの選手村の跡地が公園となった。オリンピックに参加した国のうち22ヶ国からの各代表的な種により植栽がなされている。設計競技を経て東京で初めての都市の「森林公園」という構想のもとに整備がなされた。空中回廊(ペデストリアンデッキ)による都市性と自然性の融合など、当時の新たな考え方が盛り込まれている。 [地図]

横浜公園(横浜市中区)

横浜公園開国後の居留地における在留外国人の生活環境改善を求めた条約に基づき、遊郭の跡地にお雇い外国人R.ブラントンの設計により整備が行われ、一般の人々にも開放された(明治9年開園)。彼我公園と呼ばれた。横浜で山手公園に次いで2番目に古い公園で平成21年2月に経済産業省の近代化産業遺産に認定されている。 [地図]

元町公園(東京都文京区)

元町公園関東大震災後の帝都復興事業の中で東京市により整備された震災復興52小公園のひとつであり、本郷台地の斜面に立地するテラス状の公園(現文京区立公園)である。一部は昭和末期に復原されたものであるが、震災復興小公園の竣工当初の設計を今に伝えるものとしては唯一現存する公園である。隣接する旧元町小学校との一体的デザインも特徴的である。 [地図]

井の頭恩賜公園(東京都武蔵野市、三鷹市)

井の頭恩賜公園この公園は、初めて江戸にひかれた水道、神田上水の水源地と水源涵養林の土地に由来する。大正6年、当時皇室の御料林であったものが東京市に下賜され公園となり、井下清がその計画に関与した。雑木林の林相と水量豊かな池の水景の組み合わせが特徴的。池の周囲に約400本のソメイヨシノがあり、池の上に枝を広げている。水に映る満開の桜、そして花吹雪が水面に散るさまは見事である。計画的に整備された、日本で最初の郊外公園にして御下賜公園。周辺環境が都市化により激変する中で、かつての武蔵野の面影を残す。 [地図]