井の頭恩賜公園(東京都武蔵野市、三鷹市)

井の頭恩賜公園この公園は、初めて江戸にひかれた水道、神田上水の水源地と水源涵養林の土地に由来する。大正6年、当時皇室の御料林であったものが東京市に下賜され公園となり、井下清がその計画に関与した。雑木林の林相と水量豊かな池の水景の組み合わせが特徴的。池の周囲に約400本のソメイヨシノがあり、池の上に枝を広げている。水に映る満開の桜、そして花吹雪が水面に散るさまは見事である。計画的に整備された、日本で最初の郊外公園にして御下賜公園。周辺環境が都市化により激変する中で、かつての武蔵野の面影を残す。