登米町武家屋敷町並み(宮城県登米市)

登米町武家屋敷藩政時代に建てられた複数の武家屋敷が沿道に連続して並び、歴史的な街並みを形成しています。その中心的存在である「春蘭亭」は登米(とめ)町(当時)が買収した武家屋敷で、400年以上前に建てられた伊達藩士鈴木家の屋敷です。「春蘭亭」は、喫茶コーナーのある施設として開放されており、その名はこの地に自生する春蘭の花を加工した「春蘭茶」を提供することから名付けられています。武家屋敷の街並みの面影をかなり忠実に残す景観を有し、映画やテレビドラマの撮影にも利用され、知名度も高い場所となっています。 [地図]

山居倉庫(山形県酒田市)

山居倉庫明治26年(1893)に建てられた米保管のための倉庫で、米どころ庄内のシンボルの一つです。酒田は最上川舟運と西廻り航路による海運とが結びつく流通の要所で、最上川流域から物資が集まるところでした。中でも米は主要な物資の一つで、米の積出港として賑わった酒田の歴史を今に伝えています。9棟からなる倉庫の米の収容能力は10,800トン(18万俵)あります。夏の高温防止のために内部の湿気防止のために屋根が二重なっているほか、背後にはケヤキの並木が設えてあります。自然を利用した知恵が生かされた倉庫は、低温倉庫として現在も現役の農業倉庫です。白壁、土蔵づくりの倉庫と、樹齢150年以上のケヤキ並木は、四季折々の色合いを見せる魅力的な風景になっています。 [地図]

薬師祭植木市(山形県山形市)

薬師祭植木市「薬師祭植木市」は、毎年5月8日から10日までの3日間開催され、薬師公園、薬師町通り、新築西通り、五中通り、六日町通りの約3kmの区間に植木と露店が多数並びます。熊本市・大阪市の植木市と並び日本三大植木市の一つと称され、400年以上続いている歴史あるお祭りです。起源は諸説ありますが、山形城主最上義光公(1546~1614年)が、大火で焼失した城下に緑を取り戻そうと住民に呼びかけたのが始まりといわれています。時代の変遷とともに植木市と国分寺薬師堂の祭礼が一つになり「薬師祭植木市」と呼ばれるようになったとされます。県内外から多数の来場があり世代を超えて親しまれる風物詩でもあり、さながら街並みが森のようになる風景は圧巻です。 [地図]

左沢の文化的景観(山形県大江町)

左沢の文化的景観平成25年に重要文化的景観に選定された「最上川の流通・往来及び左沢(あてらざわ)町場の景観」です。米沢・長井盆地と山形盆地とをつなぐ最上川の峡谷部に位置します。「楯山」を中心とする山稜区域には中世に大規模な山城が築かれ政治・行政上の拠点でしたが、その後近年まで薪炭材等を供給する里山として機能してきました。最上川を中心とする河川区域では、歴史的に河川舟運及び漁業などの生活・生業が営まれ、 [続き・地図]

チャグチャグ馬コ(岩手県盛岡市・滝沢市)

チャグチャグ馬子東北地方は祭りや伝統芸能が今もなお数多く残っていますが,その中でも地域の風土を写す岩手県を代表するお祭りです。農耕馬に感謝することを目的とした200年以上に及ぶ伝統行事で毎年6月中旬頃に開催されます。色鮮やかな装束で着飾った100頭程の馬と馬主が滝沢市鬼越蒼前(おにこしそうぜん)神社で参拝した後,盛岡八幡宮までの15キロの道のりを約4時間かけて行進します。昭和53(1978)年に国の無形民俗文化財に指定され, [続き・地図]