山居倉庫(山形県酒田市)

山居倉庫明治26年(1893)に建てられた米保管のための倉庫で、米どころ庄内のシンボルの一つです。酒田は最上川舟運と西廻り航路による海運とが結びつく流通の要所で、最上川流域から物資が集まるところでした。中でも米は主要な物資の一つで、米の積出港として賑わった酒田の歴史を今に伝えています。9棟からなる倉庫の米の収容能力は10,800トン(18万俵)あります。夏の高温防止のために内部の湿気防止のために屋根が二重なっているほか、背後にはケヤキの並木が設えてあります。自然を利用した知恵が生かされた倉庫は、低温倉庫として現在も現役の農業倉庫です。白壁、土蔵づくりの倉庫と、樹齢150年以上のケヤキ並木は、四季折々の色合いを見せる魅力的な風景になっています。