北海道

法幢寺奥庭園(松前町)

法幢寺奥庭園曹洞宗大洞山法幢寺(ほうとうじ)の寺伝によれば創建1470年(文明2年)、松前家の菩提寺である。1610年前後(慶長年間)、松前藩が松前に移転した時に築庭されたとされる。狩野派画法により作庭されたとされ、裏山の高所から導かれている双龍の滝は有名である。1830年代(天保年間)、23世願翁呑海上人時代に手直しされ、明治以後も一部手直しされ、後代の庭園様式に変更されている。山門前の杉木立の下は苔が広がり寺院に荘厳さを加えている。 [続き・地図]

恵庭大通(恵庭市)

恵庭大通1954年(昭和29年)に新たに国道(現在は道道46号)が整備され、周辺の土地区画整理事業によって中心市街地が整備された。1961年(昭和36年)に、恵庭を花の咲く美しい町にしようと「花いっぱい文化協会」が発足し、花壇整備が始まるが、グリーンベルトに樹木がないことから、1965年(昭和40年)から4カ年にわたり、市民の手によって植樹が行われ、現在の姿となった。豊かな緑と花のまち恵庭のシンボルとして、美しい花壇は現在も市民のボランティア活動によって支えられている。 [地図]

男山自然公園(旭川市)

男山自然公園男山(おとこやま)自然公園は旭川市と比布町にまたがる突哨山の南端に位置する、酒造会社所有の丘陵地帯(標高220m)である。カタクリが多く自生しており、2000年頃から酒造会社社員が夏、秋、晩秋に林床の草刈りを行っている。現在では約32ヘクタールにわたる広大な面積に、カタクリを中心に、エゾエンゴサク、フクジュソウ、キクザキイチゲなどが林床を埋めており、全長1,500mの遊歩道も整備されている。カタクリなど北海道特有の植物の大群落は道内に散見されるが、 [続き・地図]

札幌パークホテル庭園(札幌市中央区)

札幌パークホテル札幌パークホテル庭園は、中島公園に隣接する位置に建設された旧ホテル三愛の庭園として1964年(昭和39年)に造成されたものである。そのデザインは、北海道大学の明道博教授を委員長とする造園調査研究委員会が当たり、十数回の議論を経て決定されたものである。隣接する中島公園の池、遠望する藻岩山を借景として取り込み、中島公園の池の水が流れ落ちているかのような、延長40mに及ぶ雄大な瀑布とし、冬季間も氷結した氷柱を見せるよう意図された。造成当初は、北海道らしさを演出するために、 [続き・地図]

神楽岡公園・上川神社境内域(旭川市)

神楽岡公園旭川市街の中心部に近く、忠別川のほとりに位置するこの地は、ハルニレ、ドロノキ、ミズナラ等の大木が茂る、河川敷と起伏に富んだ丘陵地からなり、明治20年代には、上川地方開拓に際して唱えられた北京論を受け、上川離宮予定地とされていた。離宮造営が立ち消えたあと御料林になっていたものを、1914(大正3)年に当時の旭川区が借り受けて公園とした。1924(大正13)年にはその一部に上川(かみかわ)神社が移転・落成し、公園内には園路広場の造成やエゾヤマザクラの植樹が行われた。 [続き・地図]