法幢寺奥庭園(松前町)

法幢寺奥庭園曹洞宗大洞山法幢寺(ほうとうじ)の寺伝によれば創建1470年(文明2年)、松前家の菩提寺である。1610年前後(慶長年間)、松前藩が松前に移転した時に築庭されたとされる。狩野派画法により作庭されたとされ、裏山の高所から導かれている双龍の滝は有名である。1830年代(天保年間)、23世願翁呑海上人時代に手直しされ、明治以後も一部手直しされ、後代の庭園様式に変更されている。山門前の杉木立の下は苔が広がり寺院に荘厳さを加えている。変遷はあるが400年近い歴史を感じさせる典雅な庭園である。