圓通寺借景庭園(京都市左京区)

円通寺比叡山を借景とした平庭式枯山水庭園。京都市内に残る借景庭園のひとつであり、敷地内だけでなく、周辺環境をも包括した庭園である。作庭当時からは周辺環境が大きく変化しているが、比叡山を望む固有の借景の形態を残そうとしている。周辺の景観を取り込んだダイナミックな庭園であることから,維持が難しい庭園である。しかし,周辺の乱開発に対し、作庭当時からの比叡山を望む環境をとり込んだ借景を維持しており、その作庭が高く評価できる。 [地図]

西陣界隈の京町家群(京都市上京区)

西陣界隈西陣織の生産地であるこの地区には、織屋や商店、住居等の京町家が現在も多数残っている。京町家のある環境は、町家建築単体だけではなく、路地や歴史・文化などが融合し成立しているものであり、その一体的な環境が辛うじて残存している。京都が培ってきた居住文化である町家建築群に加えて西陣織の産地であるこの地区独特の歴史的風致が維持されており、高い固有価値を有する。 [地図]

首途八幡宮(京都市上京区)

首途八幡宮首途(かどで)八幡宮は住宅地内に残る神社であるが、社殿のある個所には石が組まれ、周辺より一段と高い位置に存在し、地区の神社として親しまれている。盛り土、石積により構成された神社の境内は、開発が進む住宅地内において、ランドマークとして残り続ける貴重な存在である。 [地図]

加茂街道沿い賀茂川右岸のニレ科植物の並木(京都市北区)

賀茂川右岸加茂街道沿いの賀茂川右岸、葵橋から御園橋にかけて、エノキやケヤキ、ムクなどのニレ科植物の巨木が生えている並木道。緑陰も美しい景観を作っている。街道沿いの樹木が残り、賀茂川の歴史を体現している。かつて氾濫原が広がっていたエリアでもあり、それを特徴づける植物が残っている。また、自然樹形を見ることもできる。 [地図]

虹の松原 唐津湾沿いに広がる虹の弧のように連なる松原

虹の松原唐津藩初代藩主寺沢広高が、防風・防潮林として植林したのが始まりで、全長5km、幅1km にわたり約百万本の松があるとされます。三保の松原、気比の松原とともに日本三大松原の一つに数えられ、国の特別名勝に指定されています。どこまでも連なる緑、潮騒の音、すがすがしい松の香りに心も体も洗われます。また虹の松原には昔から語り継がれた「七不思議」があり、散策しながらこれらを探すのも一興です。-佐賀県唐津市-