しれとこ100平方メートル運動地(斜里町)

しれとこ100平方メートル運動地1977年(昭和52年)、斜里町は、英国のナショナル・トラスト運動に着目し、かつて乱開発の危機にあった知床国立公園内の開拓跡地を保全し、原生林の再生を目指す取り組みとして「しれとこ100平方メートル運動」を開始した。2010年(平成22年)には保全対象地全ての土地の買い取りを完了し、運動で取得した土地と元々の町有地を合わせた約861ヘクタールが後世へと引き継がれることとなった。しれとこ100平方メートル運動地は、日本のナショナル・トラスト運動の先駆けとして歴史的意義を持つ象徴的な土地であるとともに、森づくりの継続的な取り組みが多様性に富んだ生態系の再生に貢献している。