小樽カントリー倶楽部旧コース(小樽市)

小樽CCL本コースは、1928(昭和3)年に有志が牧場の草地をコースとして開設したもので、国内に現存するゴルフ場の中でも、十数番目の古さを誇っている。多くの大会が開かれる北海道のゴルフ発展の礎となったクラブであり、現在も国内外のゴルファー達に愛され続けている歴史あるコースである。周囲は海岸とカシワを主体にした自然林に縁取られ、フェアウェイは海風にさらされる。ラフの植生は放牧地の頃から変わらず、日本の北限に分布するノシバである。その来歴はゴルフ発祥の地である英国のものに近く、荒涼とした自然的な美しさを見せる景観は、自然と人間との営み、特に風土とスポーツの結びつきを強く考えさせる貴重なものとなっている。