緑ヶ丘公園(帯広市)

緑ヶ丘公園50.5haという広大な面積を有する緑ヶ丘公園は、道東で2番目の歴史を持つ総合公園である。十勝監獄用地の払い下げ地という歴史を持ち、園内には煉瓦造の石油庫や登り窯跡、囚人延べ3,260人により掘られた十勝ヶ池など、当時の記憶を伝える風景も残している。園内には、時代の変化に合わせて様々な施設が整備されており、国内開設3番目の野草園は、十勝平野の自然植生が保全され、本郷新の提案によって作られた「彫刻の径」には、十勝産の御影石で彫られた彫刻が配置されている。さらには隣接する刑務所跡地を、広々としたグリーンパークとして公園区域に取り込むなど、地域の歴史、場の記憶の伝承という地域的価値に加えて、良質な景観形成や、地域の特性を強く表現している造形性などが高く評価される。