雪国植物園(新潟県長岡市)

雪国植物園もともと長岡市が造成する工業団地予定地だった所を、市民要望により里山環境を保全する公園となった。現在ではなかなか見ることのできない新潟地方内陸部の里山環境が残されている。標高300 m以上の高山植物や海岸性の植物は入れずに、長い時間をかけて本来この地に生育すべき植物を周辺から集めてあり、これらを凝縮した形で見ることができる。代表的な種としては、ユキワリソウ、カタクリ、ヒメサユリ、シラネアオイなどがある。植物園としての特徴は植物サインがなく、定点表示No.を頼りにセルフガイドで回るか、ボランティアガイドと一緒に回ることになる。管理は、この公園の生みの親でもある大原久治を中心とした(一社)平成令終会が、ボランティア組織(植物管理、園内ガイド)を構成し行っていることも特筆すべき事項である。植物園のあり方に一石を投じる存在といえるだろう。