道庁前イチョウ並木(札幌市中央区)

道庁前イチョウ並木北海道庁赤れんが庁舎前にあるイチョウ並木は、1925(大正14)年に道庁初代勅任技師名井九介博士の指導の下で、札幌初の木塊舗装の完成を記念して植栽された、道内に現存する最も古い街路樹である。当時の北海道では、イチョウは入手困難な貴重な樹種だったため、東京から運ばれた19年生のイチョウが32本植栽された。赤れんが庁舎とともに札幌のシンボルとなり、樹齢百年を超えた今も28本が現存している。都心まちづくり計画を受け、道路を廃止して都市計画広場「北3条広場」となり、2014(平成26)年には、隣接して事業が行われた都市再生特区の事業者の公共貢献によって、都心のにぎわい空間に生まれ変わっている。