悠久山公園(新潟県長岡市)

悠久山公園長岡藩九代藩主・牧野忠精がこの地に蒼柴神社を造営した。これを核として1917(大正6)年、長岡開府300年記念に公園化が計画され、1919(大正8)年、石油会社社長・山田又七ほか当時60才以上の長岡財界人有志の寄付により土地を取得し開設された。設計者の長岡安平は、明治30年代、東京府土木掛時代に日比谷公園の初期案の作成にも係ったが、やがて全国の都市公園や邸宅の造園設計を手がけ独自の境地を開いていくこととなり、悠久山(ゆうきゅうざん)公園もその一つとなった。現在の公園種別は総合公園で、設立当時の面影を残す池泉、菖蒲池、芝生広場のほか、野球場、室内プール、小動物園などを含でいる。2019年に開設100周年を迎えるが、中越大震災の影響もあり各種構造物の劣化や桜の樹勢衰退など解決すべき課題は多い。