白山公園(新潟市中央区)

白山公園白山(はくさん)公園は、1873(明治6)年の太政官布告により日本で最初に開設された都市公園25カ所のうちの一つで、新潟総鎮守 白山神社に隣接する。築山や蓮池などで構成され、白山神社境内とも一体的に利用されている。信濃川河川敷公園「やすらぎ堤」や新潟市民芸術文化会館「りゅーとぴあ」、新潟県政記念館(旧県会議事堂)、古町の商業地域とも隣接し、新潟市民にとっての中央公園的な存在といえよう。信濃川の河川改修、堀の埋め立て、各種公共施設の立地などにより、公園敷地の面積や形は何度も変容をとげて現在に至っているが、開設当初のイメージも色濃く残っている。公園を開設したのは当時の新潟県令であった楠本正隆であるが、設計したのは長岡市の悠久山公園と同じく楠本に同行した長岡安平と考えられるものの、確たる史料は残されていない。1989(平成元)年、日本の都市公園100 選に選定され、2018(平成30)年には国の名勝に指定された。