四郷干し柿の里(和歌山県かつらぎ町)

四郷干し柿の里和歌山県北東部を流れる紀の川流域は、全国有数の柿の産地。和泉山脈の中腹に点在する四郷(しごう)地区の集落では、11月から12月にかけて農家の軒先や「柿場」と呼ばれる干し場におびただしい数の柿の玉暖簾が吊るされる。山荘集落の晩秋から初冬にかけての風物詩。周囲の緑と柿色のコントラストが明快で美しい。交通不便な山間地であるため知名度は高くないが、山間地の農業景観として、和歌山県における「生業の景観」の代表事例である。