生石嶺(和歌山県有田川町・紀美野町)

生石嶺紀伊山地の中心を成す長峰山脈の一部で、古くは応神山と称し、周辺の眺望絶佳の生石ヶ峰山頂付近(標高約870m)には緩やかな緩斜面が広がり、ススキの大草原を形成している。近世以来、信仰の対象として、また、良好な眺望の対象として知られていたが、県立自然公園指定後、草原植生の保護の観点から、人為による積極的管理が行われており、時代の趨勢とともにその特質を変化させている点が重要である。(おいしみね)