近畿・中国・四国

京都の児童公園(戦前)(京都市)

京都の児童公園京都市内に現存する戦前竣工の児童公園群。アーチ型、切妻屋根型など多様な形態をもつ「ラジオ塔」のほか、ベンチ、水呑場、掲揚台、門柱、遊具にも丸窓などユニークなドイツ表現主義の意匠が認められる。植栽等は公園内にて対称配置され、ラジオ塔などをアイストップとした明確なヴィスタが形成されているほか、対称軸と周辺街路軸の連接、地蔵堂やプールの内包などの特徴がある。 [続き・地図]

京都御苑(京都市上京区)

京都御苑京都市街地のほぼ中心部、御所を取り巻く約65haの広大な緑地。御所をとりまく公家町が、明治に入り皇室苑地として整備され、第2次世界大戦後、東京の皇居外苑、新宿御苑と共に厚生省所管の国民公園となった。現在は環境省所管。約5万本の樹木を擁する豊かな植生のなか、公家町時代の遺構や「御苑」時代の広大な苑路など各時代の要素が重層的に見られ、独特の景観を醸し出している。 [続き・地図]

清風荘庭園(京都市左京区)

清風荘清風荘は、西園寺公望の京都控邸として住友家が建設したもので、庭園は七代目小川治兵衛(植治)が作庭した。昭和19年(1944)には京都帝国大学(現京都大学)に寄贈されている。12棟の建物は国の重要文化財(建造物)に指定されており、近代数寄屋の典型とされる。植治の作庭による、明治・大正期の代表的庭園である。東山を借景に庭園と建物の調和した景観は、高い芸術性を有する。 [地図]

宇治川河川敷のヨシ原(京都市伏見区)

宇治川河川敷京都市伏見区向島の宇治川河川敷のヨシ原(ヨシ・オギ群落)は、全国的に少なくなった原野の環境を残す自然景観である。淀川水系においては鵜殿、豊里と並び、原野の植物が集中して分布する。ノウルシ、ヒメナミキ、コバノカモメヅルなどの希少な植物が残存し、河川敷の中央部は自然再生のための種子供給源として注目される。またヨシ原は、近畿で最大規模の「ツバメのねぐら」としても有名である。 [地図]

京都府立植物園(京都市左京区)

京都府立植物園1924年、公開公立植物園として日本で最初に開設された。第二次世界大戦後の進駐軍接収に伴い、米軍住宅地として樹木伐採などが行われたが、再度植樹等をして蘇り、現在は公立植物園として維持されている。開園当初からのデザインは時代の趨勢とともに変化しているが、当初より温室などを設置し、市民にレクリエーションの場を提供し続けてきた。 [続き・地図]