近畿・中国・四国

中之島公園(大阪市中央区)

中之島公園明治24年(1891)に開設された大阪市最初の公園で、堂島川と土佐掘川にはさまれた延長約1.5km、面積10.6haの公園。中央公会堂などの重厚な建築物、東洋陶磁美術館、バラ園などが立地し、文化と緑と花が融合した都心の公園。中央公会堂は大正時代の名建築として現在もシンボル施設のひとつ。 [続き・地図]

住吉公園(大阪市住吉区)

住吉公園太政官布達に基づく都市公園。公園中央部を通る潮掛道はかつて住吉大社の参道であったところで、住吉神社との空間関係が現在も継承されている。住吉公園より西側はかつて海であり、かつての海岸線を知る目印となる。大阪市の市街地にあって、住吉大社との深い関わりをランドスケープに残すと共に、市民の憩いの場、花などへのマネジメントに関わる場として、その歴史性、地域性が評価される。 [地図]

万博記念公園(大阪府吹田市)

万博記念公園万国博覧会跡の記念公園。昭和45年(1970)に開催された日本万国博覧会の跡地を「緑に包まれた文化公園」として一体的に整備することを基本理念に造成された。自立した森として再生することを目指してつくられた、自然再生の良例。なお公園内に残る日本庭園は、田治六郎をキャップとする当時最高のスタッフによる作庭。民族学博物館などの文化施設、自然文化園と太陽の塔、日本庭園、野球場などのスポーツ施設で構成されるオープンスペースは自然と文化と芸術が融合したランドスケープ遺産として評価される。 [続き・地図]

天王寺公園(大阪市天王寺区)

天王寺公園第五回内国勧業博覧会の会場跡地東側が公園として整備され、1909年に開園された。敷地には茶臼山古墳や慶沢園(旧住友家本邸の庭園・七代目小川治兵衛作庭)、美術館、動物園など多様な施設を有する、大阪屈指の都市公園。時代に即した多様なランドスケープを展開してきた大阪屈指の歴史的総合公園であり、大阪の歩みを象徴する、地域性の濃いランドスケープ遺産である。 [地図]

堺泉北のテクノスケープ(大阪府堺市)

堺泉北のテクノスケープ戦後関西の復興と発展を支えた大工業地帯。鉄鋼、石油化学、金属工場や発電所などの大規模な工場プラントが平坦な埋立地に立地し、運河や入り江とともに特徴的なウォーターフロントが形成されている。「東洋のマンチェスター」なる異名の健在ぶりを物語る、究極の人工的生業景観であり、戦後大阪を代表する、地域性の濃いランドスケープ遺産である。 [地図]