京都の児童公園(戦前)(京都市)
京都市内に現存する戦前竣工の児童公園群。アーチ型、切妻屋根型など多様な形態をもつ「ラジオ塔」のほか、ベンチ、水呑場、掲揚台、門柱、遊具にも丸窓などユニークなドイツ表現主義の意匠が認められる。植栽等は公園内にて対称配置され、ラジオ塔などをアイストップとした明確なヴィスタが形成されているほか、対称軸と周辺街路軸の連接、地蔵堂やプールの内包などの特徴がある。景観・アクティビティの両面で街と公園を一体化させた先人の力量と豊かな発想が強く偲ばれ、学術・技術上、傑出しかつ希少な価値をもつ遺産群である。
地域:近畿・中国・四国