成ヶ島(兵庫県洲本市)
淡路島に張り付くように紀淡海峡沖に位置する南北2.5kmほどの砂州によって形成された無人島。江戸初期には、島北端に成山城が築城され、淡路支配の拠点であった歴史や、旧日本陸軍の由良要塞の砲台跡も残る。ハマボウやハママツナ、シオマネキなど塩生湿地の動植物の生息・生育地として、またウミガメの産卵場として、大阪湾における学術上貴重な自然環境を有するとともに、近世・近代の淡路史を知る上で意義深い場である。また、市民活動団体による自然保護活動が活発に展開されている点も評価できる。(なるがしま)
地域:近畿・中国・四国