旧青山別邸(小樽市)

旧青山別邸青山家は明治・大正を通じ、鰊漁で巨万の富を築き上げた。その三代目娘、政恵が17歳の時、山形県酒田市にある本間邸に魅せられ、1917年(大正6年)から6年半余りの歳月をかけ建てた別荘である。当時酒田市の宮大工50数名が建てた建物の三方には庭があり、家族だけが見るために造った池泉庭、松と石を組み合わせた、趣深い枯山水の中庭などがある。庭園には各地から取り寄せた材料がふんだんに使用されている。政恵の好きなボタンやアジサイは見事である。