旧相馬邸庭園(函館市)

旧相馬邸庭園相馬鉄平は1861年(文久元年)に箱館に渡り、米穀と鰊漁で財をなし、一代で道内屈指の豪商となった人物であるが、1908年(明治41年)、現在地へ和洋折衷の居宅及び庭園の造成を行った。居宅二階からの庭園とその下に旧イギリス領事館、その向こうに函館湾から七飯の方向まで眺望でき、山手は旧函館公会堂、函館山を見ることができる。敷地面積520坪、奥行きはないが函館湾を借景とした立地に贅沢な庭園といえる。日和坂側から見る石垣は目地に隙間の無い加工がされた石材を積み上げている。海側(石垣側)の黒塀は低くしてるため、庭園を広く見せる効果を出している。