湖岸緑地(滋賀県大津市、草津市、守山市等)
滋賀県の広域公園。琵琶湖の湖岸沿いに帯状に点在する広域公園であり、その範囲は湖岸全体の約4分の1に及ぶ。白砂青松やヨシ原等湖岸特有の自然資源を生かしつつ、個々の立地条件に応じた修景、休養、運動施設等が整備されており、花見、水泳、ウォーキング、バーベキュー等広く利用され、琵琶湖の風景に賑わいをもたらしている。昭和47年度(1972)から平成8年度(1996)の25年間にわたり実施された琵琶湖総合開発事業で治水のために湖岸堤が建設されたが、その前浜部分に親水空間を創出するために整備された都市公園である。琵琶湖の開発史を端的に表す空間事例として学術的価値を有する。
地域:近畿・中国・四国