吹屋(岡山県高梁市)
吹屋(ふきや)は、江戸初期から銅山の町として栄え、特に江戸後期からはベンガラ製造(1707~1974年)で栄えた地区。その繁栄を背景に、石州から宮大工を招き町並み形成がなされた(江戸後期~明治期)。赤銅色の石州瓦とベンガラ色の外観で統一された町並みが緑の山中に忽然と現れる。山間部における意匠に優れた町並み(赤)と周囲の山々(緑)が作る景観に希少価値がある。また、地域住民が中心となって町並み景観の再生・保全に取り組み続けており、地域社会との繋がりという点からも高く評価される。
地域:近畿・中国・四国