中島公園(札幌市中央区)

中島公園札幌市中心部から約1㎞南に位置する中島公園は、明治4年、山鼻村に開拓使により整備された貯木池が始まりで、明治41年の長岡安平の設計に基づき同44年、中島公園として開園した。開拓の歴史とともに歩み、周辺環境の変化や時代のニーズに合わせて様々な機能を持ち、改修され、札幌市民に愛され続けている。札幌区へ編入された当時開園された岡田花園(現存せず)は北海道における造園発祥の地という歴史を持つ。今日では当初、長岡の設計した姿を見ることはできないが、開拓の歴史とともに歩んできた歴史性、周辺環境の変化の中で札幌区域縁部の緑のストックの機能、またその時代のニーズに合わせて様々な機能を持つ存在は重要な意味を持つ。