平城宮跡から東部の山並みへの眺望(奈良市)
広大な史跡地の先に、東部の山並みを望むことができる。平城宮跡は地元有志らによる調査や保存活動を経て、大正11年に国史跡、昭和27年に特別史跡となり現在に至る。広大な土地の国有地化が進められると共に、奈良文化財研究所による発掘調査・研究、さらに遺跡整備の先駆けとして様々な手法が試みられ、現在の姿に変化してきた。平城京が造営された往時の地形、自然環境を想起することができる。また、現在の広々とした眺望は、かつて平城京が造営されていた奈良の歴史と、それを再発見し、保存に尽力した後世の奈良の人々に支えられており、地域性と社会性が高く評価される。
地域:近畿・中国・四国