太山寺安養院庭園ならびに塔頭庭園と原生林(神戸市西区)
安土桃山期の国名勝の安養院(あんよういん)庭園と江戸後期の作庭とされる成就院庭園、歓喜院庭園が纏まって太山寺(たいさんじ)境内に現存する。なかでも安養院の枯山水庭園は、借景として太山寺の原生林を取り込んでいることから、小さいながらも雄大さを兼ね備えた庭園となっている。この原生林は、環境省の重要地域種別Aに指定されている貴重な山林である。貴重な山林と、歴史遺産として高い文化財的価値を有する寺院群が一体となったランドスケープ遺産。歴史の継続性、貴重性を有すると共に、一帯がまとまった空間となっている点からも高く評価できる。
地域:近畿・中国・四国