植物園前アカナラ並木(札幌市中央区)

植物園前アカナラ並木1891年(明治24年)にアメリカより北大植物園に導入されたアカナラの二世が北大植物園と北海道庁との間に植えられたのが始まりで、札幌のアカナラ並木はここのドングリから増やされたとされる。札幌を代表する街路樹の景観を創出しており、道路を覆うほどの樹冠、は札幌で最も見応えのあるアカナラ並木の一つである。 [地図]

山鼻小学校イロハモミジ並木(札幌市中央区)

山鼻小学校イロハモミジ並木札幌市内で最も歴史のある小学校の一つである山鼻(やまはな)小学校の校木であるイロハモミジは、1915年(大正4年)に当時の保護者会(現在のPTAに相当)会長が京都嵐山から取り寄せた約200本の苗木を寄贈したことに因む。イロハモジジ並木の秋の紅葉時の景観はすばらしく、1968年(昭和43年)ころに校木とされ、学校関係者などに親しまれている。 [地図]

タウシュベツアーチ橋(上士幌町)

タウシュベツアーチ橋音更川の支流であるタウシュベツ川に架けられたタウシュベツアーチ橋は糠平湖の水かさが増える6月頃から湖面に沈み始め、8月頃には湖底に沈み、水かさが減る1月頃から凍結した湖面に再び姿を現すため、「幻の橋」とも言われている。旧国鉄士幌線(1987年(昭和62年)廃線)が1939年(昭和14年)に十勝三股駅まで開通した際に架けられた橋で、1955年(昭和30年)に糠平ダムが建設され、橋梁は湖の中に残されることとなり、 [続き・地図]

アポイ岳(様似町)

アポイ岳アポイ岳は、日高山脈支稜線西南端に位置する標高810.5mの山である。低標高にもかかわらず約80種の高山植物が生育し、亜種・変種・品種を含む固有種は20種近くに及ぶなど、世界的に見ても極めて希なほど固有種が集中する地域である。「花の百名山」にも数えられている。日高山脈襟裳国定公園に指定されているほか、国の特別天然記念物の指定、日本の地質百選にも選定されている。2015年(平成27年)には「世界ジオパーク」に認定され、地域団体による保全活動や登山道・山小屋の整備、教育活動などの取り組みのほか、行政や研究者とともに高山植物の再生実験なども行われている。 [地図]

釧路八重(釧路市等)

釧路八重釧路地方は冬の寒さが厳しく、春の到来も遅いため、桜前線の到達が一番遅い地域の一つである。生育できる樹種もほとんど自生種で、花見の桜もエゾヤマザクラに限られていた。戦前から釧路で造園業を営んでいた稲澤六郎氏は、エゾヤマザクラのあとに咲く八重の桜ができないかと、色の濃い桜を見つけてはタネを取って播いていたところ、1967年(昭和42年)に咲いた株の中から、濃いピンクで八重咲の株が見つけ、接ぎ木による増殖を成功させた。普及に目途が立って間もなく稲澤氏は亡くなったが、 [続き・地図]