真鍋庭園(帯広市)

真鍋庭園1896(明治29)年、移住開拓により原始林の十勝に入植した真鍋(まなべ)家。大正時代に入り第2世代により造成が進められた日本庭園、風景式庭園は、開拓当時の原始林を思わせる力強い森林を背景に、寒冷地に耐えうる樹種や外国産の特殊樹種を用い道内では稀な雄大な回遊式庭園が創造されてきた。その後、第3世代による西洋風庭園エリアでは、北ヨーロッパやカナダ等の国々から輸入された北方系外来樹種、園芸樹種による日本初のコニファーガーデンが拡張され、一企業によって維持されてきたことが高く評価される。また庭園を構成するコニファー類は、北海道における造園材料の歴史の観点からも重要であり、見本園としての質の高さも評価される。