りんご並木(長野県飯田市)
1947(昭和22)年に発生した「飯田の大火」の復興のための都市計画のもとに、幅25mの防火帯道路が造られた。りんご並木は、1952(昭和27)年に飯田市立飯田東中学校の生徒たちが提案したことから生まれ、翌年に生徒たちが植樹した。りんごの木は中学生の手で現在も育てられ、管理されている。1999(平成11)年には、中学生を含む地域住民によるワークショップを通じてりんご並木全体が公園として再整備され、現在の姿に至っている。中央大通りに400mにわたり植栽され、春には白い花、秋には赤い実をつけ、道行く人の目を楽しませているりんご並木は、飯田市のシンボルとなっている。りんごは中学校や地域住民に無償で配布されている。このように、防火帯道路のまん中に後から中学生により自主的に植えられたりんご並木は貴重で、他には見られないケースと思われる。
地域:中部