坂越の街並みと生島の原生林(兵庫県赤穂市)
千種川の高瀬舟の舟運と瀬戸内海の大型廻船とを結ぶ坂越大道を中心に発展した坂越(さこし)の港町で、古い街並みが保存されている。沖合に浮かぶ生島(いきしま)は港町の氏神である大避神社の神域として古来立ち入りが禁じられ、暖温帯の樹林を原生状態で残す。千種川と瀬戸内海の重層した地形特性と対応した伝統的な暮しが表出した特異な街並みを今に伝え、湾前面の生島の原生林、背後の山とともに一体となった情緒あふれる港町の景観をつくり出している。
地域:近畿・中国・四国