大阪城公園(大阪府大阪市)
大阪市中心部に位置する、総面積105.6haの広大な歴史公園。大正13年(1924)に大手前公園(2.3ha)として開園したのが始まりである。濠で二重に囲まれた城内区域には、天守を中心に、国指定重要文化財の門や櫓が緑の中に点在し、梅林や桜の名所として知られる西の丸庭園等が設けられ、周縁部には音楽施設やスポーツ関連施設等が集積する。目をひく白亜のコンクリート造りの天守は、昭和3年(1928)に大阪市長關一が再建を提唱し、市民の寄付金により竣工した。市民の城として親しまれ続けている、大阪のシンボル空間である。近年では、特に歴史観光資源としての魅力向上のとりくみが進められている。その一環として、平成27年度(2015)より民間事業者による総合的なマネジメントが実験的に試みられており、結果の検証が待たれる。
地域:近畿・中国・四国