旧赤穂城庭園(兵庫県赤穂市)
赤穂(あこう)城は浅野長直の命により近藤三郎左衛門正純が1661年に完成させた城であり、本丸大小の池泉、二の丸には大規模な錦帯池をもつ池泉回遊式の庭園が存在した。現在は発掘調査、復元整備がなされ、往時の大名庭園の姿を今に伝えている。後世に改変されることの多い大名庭園の中で、本丸二の丸とが一体となった庭園の姿や当時の庭園利用を知る上で、極めて貴重な庭園であり、学術性芸術性の高さが評価される。また、舟遊びや茶房など当時の利用形態を体験できるなど、遺跡の活用の観点からも高く評価できる。
地域:近畿・中国・四国