野良時計と周辺の田園景観(高知県安芸市)
明治時代、地主であった畑中源馬が建てた櫓時計が、周辺に広がる田園景観のなかに収まっている。「野良時計(のらどけい)」と称されるように、畑仕事をする人々に時を知らせるのに役立っていた。平成16年まで時を刻み続けていたが、現在は止まり、イベント時などに臨時で稼働している。近年、地元住民の協力のもと、時計前に季節の花を植える取組みが進んでいる。歴史的建造物と周辺の田園景観が一体となって、地域住民の生活・生業に根ざした固有の景観が形成されている。
地域:近畿・中国・四国