鶉野飛行場と周辺の戦争遺跡群(兵庫県加西市)
現在、国内で急速に姿を消している戦争遺跡のひとつ。紫電改などの飛行機の訓練、特攻隊練習場として使用した跡で、鶉野(うずらの)飛行場の当時の滑走路が奇跡的にほぼそのままの状態で残っている。周辺には、掩体壕跡、銃座跡、戦闘指揮所、防空壕跡、弾薬庫跡などの付属する戦争遺跡も辛うじて残存しており、これだけまとまって残っているケースは希少。他地域ではみられない戦争遺跡として高い固有性を有する。またこれらを残そうと努力している周辺住民の営みも、このランドスケープを構成する重要な要素といえる。
地域:近畿・中国・四国