臥竜公園(長野県須坂市)

臥竜公園 写真提供:須坂市臥竜(がりゅう)山を公園化するため、1925(大正14)年に須坂町(当時)に「公園委員会」が設けられ、その設計を本多静六に依頼した。設計の要点として1.野外の保健、慰安、教化の設備を施すこと、2.公園の風致と美化、3.自然に順応し風土植物の調和のとれた公園、を説いた。以来、昭和初期にかけて公園の整備が進められた。1931(昭和6)年には竜ヶ池を築造。これは、製糸の町須坂において、生糸相場の暴落により多くの製糸業者が倒産したことから、失業救済工事として行われたもので、その後、池の周囲に多くの桜が植えられた。現在の臥竜公園は、日本の名松100選、日本さくら名所100選などに選定され、特に桜の季節には多くの市民や観光客が訪れている。また、公園内には運動施設や博物館のほか、1962(昭和37)年に動物園(写真下)が開園し、人気動物を見に須坂市外からも多くの人が来園している。(写真提供:須坂市)