外泊の石垣の集落景観(愛媛県愛南町)

外泊の石垣の集落景観愛媛県最南端、美しく変化に富んだ海岸の入江に面する急斜面に、「石垣の里」として知られる外泊(そとどまり)集落がある。幕末から明治初期にかけて作られたこの集落は、高い石垣に囲まれた家々と、その間を山肌に沿って迷路のようにぬう石畳の路地・石の階段が、独特の景観を生み出している。家屋を囲む石垣は軒に達するほど高く、夏の台風や冬の強い北西の季節風による風害、潮害から家屋を守る役割を担っている。 [続き・地図]

遊子水荷浦の石垣段畑と漁港の景観(愛媛県宇和島市)

遊子水荷浦の石垣段畑と漁港の景観四国の西端部、宇和海へと突き出た岬の斜面に、海際から山頂に至るまで壮大な段々畑が広がっている。海を見下ろす急峻な傾斜地に累々と築かれた平均高1m以上にも及ぶ石積みが印象的なこの畑地は、地域の人々に「段畑」と呼ばれ、近世から長い時間をかけてつくられてきた。現在も営農が続けられており、根菜類が収穫されている。同様の段畑は、かつて宇和海沿岸に広く存在していたが、完全な形で残っているのは [続き・地図]

大阪城公園(大阪府大阪市)

大阪城公園大阪市中心部に位置する、総面積105.6haの広大な歴史公園。大正13年(1924)に大手前公園(2.3ha)として開園したのが始まりである。濠で二重に囲まれた城内区域には、天守を中心に、国指定重要文化財の門や櫓が緑の中に点在し、梅林や桜の名所として知られる西の丸庭園等が設けられ、周縁部には音楽施設やスポーツ関連施設等が集積する。目をひく白亜のコンクリート造りの天守は、昭和3年(1928)に大阪市長關一が再建を提唱し、市民の寄付金により竣工した。 [続き・地図]

泉北ニュータウンの緑地系統(大阪府堺市)

泉北ニュータウン大阪府が手掛けた2番目のニュータウン。泉北丘陵に位置する3つの丘陵部からなり、南北に入り組んだ谷筋から丘陵に貫入する樹枝状の小谷筋に多くのため池を持つ複雑な地形を活かした自然立地型土地利用が計画当初より掲げられ、風致への意識や水系の重視、樹林地の保全を伴った緑地系統が計画された。特に、丘陵部斜面に保存された里山林を縫うように配置されている緑道は注目に値する。この緑道をベースとした立体的な歩車分離による歩行者空間網が住区をつなぐように張り巡らされており、 [続き・地図]

蘭島及び三田・清水の農山村景観(和歌山県有田川町)

あらぎ島有田川の蛇行部へ弧状に張り出した河岸段丘面に棚田が展開する蘭島(あらぎじま)は、審美的な観点からも価値が高い。現在も水利組合長の下に水守が定められ、水路の補修等が共同で行われている。また、耕地が限られる当地では、畦畔や集落の後背斜面等も山畑に利用され、ヒメコウゾ・チャノキなど特徴的な植生が確認できる。 [続き・地図]