関東

井の頭恩賜公園(東京都武蔵野市、三鷹市)

井の頭恩賜公園この公園は、初めて江戸にひかれた水道、神田上水の水源地と水源涵養林の土地に由来する。大正6年、当時皇室の御料林であったものが東京市に下賜され公園となり、井下清がその計画に関与した。雑木林の林相と水量豊かな池の水景の組み合わせが特徴的。池の周囲に約400本のソメイヨシノがあり、池の上に枝を広げている。水に映る満開の桜、そして花吹雪が水面に散るさまは見事である。計画的に整備された、日本で最初の郊外公園にして御下賜公園。周辺環境が都市化により激変する中で、かつての武蔵野の面影を残す。 [地図]

日比谷公園(東京都千代田区)

日比谷公園東京市区改正において首都の中央公園に定められ明治36年に開園した、東京における近代公園の先駆的存在である。前近代の名所や資源に依らず、新規に計画設計された日本初の洋風公園で、竣工当初の基本的な空間構成を維持しながら、公園施設の変更や部分的改修により新たな利用要求に対応してきた。 [地図]

上野公園(東京都台東区)

上野公園太政官布達による日本最初の公園の一つである。不忍池や東照宮等の歴史的な資源と、その後整備された動物園や美術館、博物館等が共存する文教的な公園として現在に至る。桜の名所としても昔から名高く、現在は、通称アブアブ広場から上野動物園入り口までの区間、約300mの桜並木が名所となっている。歴史的な資源・空間構成を残しつつ同時代の利用要求に応えてきた。 [地図]