大内宿(福島県南会津郡下郷町)

大内宿大内宿(おおうちじゅく)は会津城下と下野国(日光今市)を結ぶ約30里の街道「南山通り」の宿駅として1640年ごろに整備された宿場町です。全長約450mの旧街道の両側に、主として藩政時代から明治末期までに建てられた寄棟造の民家が町並みを形成しています。宿場の北端には、子安観音、弁財天、神明神杜がまつられ、さらに正法寺、高倉神社等が町並みと一体となって保存され、屋敷の地割りも昔からの状態をよく残しています。茅葺屋根の伝統的な建造物群は、四方を四季の色採り豊かな山々に囲まれ、南会津の風土によく調和し、高倉神社の祭礼行事などの文化遺産も継承しており、伝統的な旧宿場町としての雰囲気が維持され高い固有価値を有しています。