岩代大梅林(和歌山県みなべ町)

岩代大梅林和歌山県は梅の栽培面積・出荷量とも日本一。みなべ町は梅栽培の中心地。町内の平地や山地の梅畑には1月末から2月末にかけて淡いピンク色の花が咲き、早春の香りが漂う。戦後造成整備された西岩代の30haに及ぶ広大な梅畑では梅2万本を栽培する。観梅にも力を入れており、開花期には多くの人々が訪れる。元々梅栽培は和歌山藩の奨励したものであるが、近現代において大規模化した。その規模は群を抜いており、希少性が高い。和歌山固有の風土と生業文化が織りなす「生業の景観」の代表例である。(いわしろだいばいりん)