浜寺公園の松林(大阪府堺市・高石市)

浜寺公園13世紀、天亨年間に、三光国師を開基とする大雄寺が建立され、これを「浜の寺」と呼んだことに公園名が由来すると伝えられる。公園周辺は「高師の浜」と呼ばれる美しい松原の続く海岸であった。明治6年の太政官布達にもとづき、大阪で最も古い都市公園のひとつとして開設された。開設当時、伐採の危機にあって大久保利通がその保存に尽力したと伝えられる松林を今に伝える。松林はその保全のため、補植やきめこまかな管理が進められており、現在ではほとんど失われてしまったかつての「高師の浜」の海岸ランドスケープを彷彿とさせ、その歴史性、希少性の価値は高い。