六三園(和歌山市)

がんこ六三園北浜の米相場で財産をなした松井伊助が63才の時設けた別邸の庭園。建造物は、大正後期に建築された近代和風。ほぼ方形の敷地の北西に主屋を配置し、その周囲に池泉式回遊庭園が広がる。屋敷の周囲に築山を巡らして背景とし、南東隅から導水し滝を経て主屋前の池に注ぐ。灯篭他石材は巨石を用いている。和歌山県内に残存する近代和風庭園の代表事例として貴重である。(ろくさんえん)