佐保川の桜並木から若草山への眺望(奈良市)

佐保川の桜並木から若草山への眺望 若草山と佐保川、桜並木が一体となった眺望。桜並木は江戸末期、奈良奉行川路聖謨が町民の協力で植樹したのが始まりとされる。佐保川は古より歌にも詠まれる美しい川だったが、第2次世界大戦中~戦後は酷く汚染され、桜並木も廃れていった。地元住民が1960年頃 から清掃や浄化活動、さらに植栽を始めた結果、水質は徐々に改善され、桜並木も復活した。現在、川沿いの桜並木は関西有数の規模を誇る。地域住民による川の再生と継承の象徴的景観であり、その社会性が高く評価される。