大阪城公園(大阪府大阪市)

大阪城公園大阪市中心部に位置する、総面積105.6haの広大な歴史公園。大正13年(1924)に大手前公園(2.3ha)として開園したのが始まりである。濠で二重に囲まれた城内区域には、天守を中心に、国指定重要文化財の門や櫓が緑の中に点在し、梅林や桜の名所として知られる西の丸庭園等が設けられ、周縁部には音楽施設やスポーツ関連施設等が集積する。目をひく白亜のコンクリート造りの天守は、昭和3年(1928)に大阪市長關一が再建を提唱し、市民の寄付金により竣工した。 [続き・地図]

泉北ニュータウンの緑地系統(大阪府堺市)

泉北ニュータウン大阪府が手掛けた2番目のニュータウン。泉北丘陵に位置する3つの丘陵部からなり、南北に入り組んだ谷筋から丘陵に貫入する樹枝状の小谷筋に多くのため池を持つ複雑な地形を活かした自然立地型土地利用が計画当初より掲げられ、風致への意識や水系の重視、樹林地の保全を伴った緑地系統が計画された。特に、丘陵部斜面に保存された里山林を縫うように配置されている緑道は注目に値する。この緑道をベースとした立体的な歩車分離による歩行者空間網が住区をつなぐように張り巡らされており、 [続き・地図]

蘭島及び三田・清水の農山村景観(和歌山県有田川町)

あらぎ島有田川の蛇行部へ弧状に張り出した河岸段丘面に棚田が展開する蘭島(あらぎじま)は、審美的な観点からも価値が高い。現在も水利組合長の下に水守が定められ、水路の補修等が共同で行われている。また、耕地が限られる当地では、畦畔や集落の後背斜面等も山畑に利用され、ヒメコウゾ・チャノキなど特徴的な植生が確認できる。 [続き・地図]

石鎚山の山岳信仰の景観(愛媛県西条市・久万高原町など)

石鎚山の山岳信仰石鎚山(いしづちさん)は、日本七霊山のひとつ。西日本最高峰である山岳を中心に、山頂付近には石鎚神社山頂社が、山麓には石鎚神社本社があり、広く一帯が山岳信仰の空間となっている。周辺の山道には鎖場などもあり、修験者の道ともなっている。また、標暖温帯林から中間温帯林、冷温帯林を経て山頂付近の亜寒帯林に至まで多様な植生にも富む。豊かな自然環境と山岳信仰の場としての独特の趣が織りなす、高い固有性をもつ景観である。 [地図]

四十島(ターナー島)の景観(愛媛県松山市)

四十島四十島(しじゅうしま)は夏目漱石の『坊ちゃん』に「ターナー島」として登場する島である。また、正岡子規による「初潮や松に波こす四十島」などでも歌われる文学的にも有名な島(岩礁)景観。花崗閃緑岩の3つの岩礁でなる。昭和53年(1978)より地元活動家によって松が植栽され,漱石時代の風景が戻ってきている。とても小さい島だが、文学的にも有名であり、かつ貴重な岩礁である。島としては小さいが、その存在は大きい。 [地図]