徳島県文化の森総合公園(徳島県徳島市)

文化の森総合公園県政100周年のモニュメントとして、文化創造活動の拠点、県民の文化意識高揚のシンボルとなることを願って建設された都市公園。園瀬川を見おろす丘陵地に位置し、隣接する県立図書館、博物館、近代美術館、文書館等と一体に整備され、各施設と対になるテーマを持ったゾーンや樹林、野外劇場等がデザインされている。文化施設と一体的に整備された文化拠点型の公園整備の典型例として学術的価値を有する。また、敷地の勾配を活かした象徴的な大カスケードのほか、樹林散策のための遊歩道、屋外展示を有する創造の森、風景に溶け込む地形の造作で遊びを誘発する子どものとりでなど、常に多くの市民が憩い活用される公園として社会的に機能している点が評価される。