長等公園(滋賀県大津市)

長等公園長等(ながら)公園は大津市にある約9.5haの都市公園である。眼下に大津の市街地と琵琶湖湖南の美しい眺望が広がり、春にはヤマザクラ、ソメイヨシノ等約900本の桜が咲き誇り、連日花見客で賑わう。もとは隣接する園城寺(三井寺)の管下にあり、古くより信仰の場として、かつ四季折々の景趣を楽しむ行楽の場として知られた場所であった。明治期に滋賀県内で初めて整備された営造物公園であり,都市にオープンスペースを提供してきただけでなく、逢坂山および園城寺周辺の歴史的景観の形成と維持に寄与してきた。琵琶湖沿岸における公園史,および景観形成史上重要であり、学術的価値を有する。