小松の沼のヨシ原(高知県高知市)

小松の沼仁淀川河口にある広大なヨシ原。宝永地震の地盤沈下によって形成されたとの口伝がある。高知県には勾配の緩やかな河川が少なく、多雨な気候のために溜池も少ないため、大規模なヨシ原は極めて少ない。そのなかで、小松の沼(こまつのぬま)は水辺の景観に優れ、また、多くの水生動植物の生育・生息地となっており、希少性が高い。現在も内水面漁業が行われており、地域の生活・生業文化との関わりも強い。